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カタクリの花開く

桜の開花宣言があちらこちらから聞こえてくるようですが、北陸では今、カタクリの花が咲き始めました。
2日前から咲き咲き出していたのですが、お天気が悪かったり気温が低かったりで、花が開き切っていませんでしたが、今日は気温が15℃になって、日も差していたので、丘の上を見渡すと、白い大きな花の一輪草(キクザキイチゲ)の中にポツン~咲いているのが見えました。(去年よりも5日早いです)
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スプリング・エフェラメル(春の妖精)の女王と言われるだけあって、この色・姿・・いいですね。
この花に会えるときは、想いを寄せる女性に会えたような?トキメキがあります。
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カタクリの花のことを書いたブログには「もののふの 八十(やそ)少女らが くみまがふ 寺井の上の堅香子 (かたかご)の花 」...はよく登場している万葉集の有名な句ですが、
「春ごとに 花のさかりは ありなめて あひみん事は いのちなりけり」...古今和歌集の句ですが、春が来るたびに花は咲くけれど、命あっての事です...という句が僕は気に入っています。
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カタクリの花は6年越しに地上に花を開かせます。
そのため、山も咲く場所が変わって行って、今年は斜面右で、去年は左の丘が中心でした。

カタクリの花は、周囲の気温が10℃を越えるころから花被が開き始め、気温が上昇し15℃から20℃になると、花被は反り返り、かがり火のような美しい姿となります。
でも、雨や気温の低い日などは閉じていて、1週間ほどで花は枯れます。
6年も地下にいて、僅か3ヶ月もすると跡形もなく消えてしまう運命の花ですよ。

地面から15cmほどの高さで、奥ゆかしく下向きに花を咲かせるので、花をアップで撮るには地面にしゃがまないと撮れませんが、たくさんのカタクリの芽が出ているので、踏まないように膝や肘の位置を決めて構えます。
最盛期には5~600輪は咲くところですが、今が咲き初めで、カタクリに興奮しながら、カメラを構えていました。
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周りに咲いているイチリンソウ(キクザキイチゲ)も似た性質で今日は全開で、カタクリと一緒になって春風にゆっくり揺れていました。

by hirospace | 2009-03-21 13:13 | 草花  

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