富士写ヶ岳
山中温泉を通り越して、我谷ダム沿った県道横に駐車場があって、ダムに掛けられた朱色の吊橋が登山口の目印になっています。
登り始めると、直ぐにタムシバが目に付きました。
先週は咲き始めでしたが、今日はたくさん咲いて、枯れ木が多い山に白い花が賑わっていました。
いきなり急な登りが続くので、体が慣れていなくて、息が切れましたが、しばらくで慣れて来ました。
イワウチワが咲き始めていました。
この時期は、この辺りの山の登山道はこの花でいっぱいになりますが、下の方だけ咲いていました。
雨に濡れたイカリソウとトクワカソウも少し見られました。
雪椿もあちこちで花をつけていました。
この山は石楠花が多くて知られていますが、蕾がたくさん付いていましたから、4月中旬になると咲き出すと思いますが、今年は当たり年のようで、たくさん見られるようです。
しばらくするとカタクリの花が登山道の両脇に咲いていました。
昨夜の雨で濡れていましたが、晴れて気温が高くなって、反って美しい姿の花も見られました。
700mぐらいになると山肌に残雪が見られるようになって、
頂上が見られる800m辺りから登山道にも残雪がありました。
2時間半登ってきましたが、分岐点の表示が見えると頂上も直ぐです。
942mの頂上からは、遠くに白山が見えていました。
手前には、先週諦めた鈴ヶ岳と5月末に開山になる加賀大日が見えていましたが、やはりしっかり雪が残っています。遠くに勝山の取立山から荒島岳まで見えていました。
お昼になって、いつもはおにぎりとラーメンですが、今日は朝のパンが残っていたので、コーヒーを沸かして、バナナと一緒に洋風?な昼食になりました。
風もなくて、少しかすんでいますが、視界はまず~です。
山中温泉の町並みから、加賀市内と小松も眺められました。
分岐点から、枯淵登山口に下りる道があるのですが、足跡がないということは誰も下りていないということで、谷に残雪が多くて敬遠をしたようなので、前山まで行って戻ることにしました。
前山の頂上は真っ白で、こちらの方からの眺めが綺麗で、新しく出来たダムも見えていました。
ここに深田久弥の小さな句碑があるのですが、字が消えかかって全部は読めませんでした。
「山の茜を顧みて 一つの山を終わりけり 何の俘のわが心 早くも急がるる次の山 」深田久弥と書かれているのですが、僕もその句碑の通り、いつしか山のとりこになって、下りると次は・・と言う気になっています。
急な登りは下りも急で、足を滑らせながらも1時間半すると、登山口の朱色の吊橋とダム湖が見えて来ました。
下りは足を踏ん張ったので、久しぶりに筋肉痛を感じながら、また嫌な吊橋を渡って駐車場に着きました。
そして、温泉のはずれにある日帰り温泉「ゆけむり館」に寄って、汗を流して、足腰を揉んで帰宅しました。
フォトストーリーを作ってみました。
開いたファイルをクリックして、フィルムのアイコンをもう一度クリックしていただくと、再生されます。
by hirospace | 2009-04-05 20:29 | 登山