仏御前の白拍子

平安の昔、加賀、軽海郷(現在の原町)より京へ上り舞の名手とうたわれ、平清盛の寵愛を受けましたが、それまで清盛に仕え、捨てられた祗王・祗女の身を案じて清盛のもとを去り、祗王・祗女を訪ねる仏御前の物語が「平家物語」に「君をはじめて見る折は、千代も経ぬべし姫小松 御前の池なる亀岡に、鶴こそむれゐてあそぶめれ」と歌って舞を見せたと記されています。
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そして、小松市・原町には仏御前の墓と屋敷跡が残っています。
命日には仏御前祭りが営まれ、その尊像の前で、仏御前が京に上がった年齢(15歳)と同じ年の地元の中学生によって白拍子の舞が奉納されています。
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また、村社の秋祭りには奉納に引き続き、原町会館前に設けられたステージで「座・白拍子」が舞われています。
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「萌え出づるも枯るるも同じ野辺の草いづれか秋にあはではつべき」
春に草木が芽を吹くように、仏御前が清盛に愛され栄えようとするのも、私が捨てられるのも、しょせんは同じ野辺の草、白拍子なのだ。どれも秋になって果てるように、誰が清盛にあきられないで終わることがあろうか。
祇王が襖に泣く泣く書き付けた一首の歌に、仏御前は無常を感じ、やがて祇王を追い、出家の道を選ぶのでした。
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また、京から郷里に戻る途中、福井県勝山市にある「仏御前の滝」では顔や髪を洗ったとされる由縁があります。
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by hirospace | 2015-09-14 19:58 | 祭事 | Comments(3)  

Commented by hanakitagawa5 at 2015-09-14 22:15
白拍子の舞 初めて見ました 現地で見てみたいです 
きっと 感動するだろうなぁー 
仏御前の話は興味深く潔い女性の生き方に憧れますね
小松はそれほど遠くないのに なかなか行けません 
でも 覚えておいて、いつかきっと出かけたいと思います 
Commented by rollingwest at 2015-09-15 06:30
白拍子のイメージは女性ですが、少年の舞う姿も実に不思議な光景ですね~!北陸の文化は奥が深い!
Commented by hirospace at 2015-09-15 08:02
hanakitagawa5さん

9月の16日が命日なので、墓前で営まれますが、その前の日曜日に秋祭りに公民館の特設舞台でも催されていますので、是非お越しください!

rollingweastさん

写真が男の子に見えましたか?
白拍子の舞は14~15歳の女子中学生が演じます。
仏御前が京に上がった年齢に合わせていますが、21歳で生涯を終えました。
時代が違いますが、悲しい女性の物語ですね。

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