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尾瀬を歩く

自然の姿はその時期のお天気を正直に映し出しているので、
雨なればそれなりに、晴れれば なお結構という思いで
お天気が悪いのも覚悟の上で、尾瀬に出向きました。

天気の回復を期待して戸倉駐車場に車を置いて、
8時の鳩待峠行きのバスに乗りました。
週末は自家用車の乗り入れが規制されているので、
山の朝は早くて4時半から動きます。

 晴れている?・・この写真は戻ってきた時です

尾瀬は広大な湿原ですが、
大きく分けて尾瀬沼と尾瀬ヶ原を散策するコースと、
山小屋で一泊して燧ヶ岳や至仏山に登山するコースがあります。
また、入山口は福島県・会津口と新潟県・尾瀬口を経由して
沼山峠から尾瀬沼や燧ヶ岳に向かうと方法と
群馬県・戸倉を経由して鳩待峠・大清水などから尾瀬ヶ原や至仏山に向かう道がありますが、
いずれにしても、結構不便?な場所で、ある程度の山歩きをしないと辿り着けません。
でも、そんな山奥に広大な自然があって、四季折々にいろ~な自然の姿や
山野草が咲いて訪れる人を楽しませてくれるのです。
僕もこれで3度目なのですが、見慣れたようでも季節が違って、
初めての出会いの感じがありました。

行き交ったポッカさんの荷物が少ないのは帰り

夏が来れば思い出す♪・・の歌でも有名な尾瀬の水芭蕉の時期は一番の混雑があります。
次には、紅葉の時期でしょうか、ニッコウキスゲの咲く初夏も人気がありますね。
この時期は特別目立つ花も少なくて、どちらかと言えば空いた時期ですが、
夏休みの子供たちや学生が多く見られました。

今回は鳩待峠から、山の鼻に出て、尾瀬ヶ原散策のコースを選びました。
比較的楽なコースですが、山の鼻の行き帰りでも3時間かかります。
気温17℃でちょっと寒い感じましたが、合羽を着込んで歩き始めました。
渓流沿いの整備された木道が多いコースで雨が降っていても、
ぬかるんでいる所も少なくて、余り汚れませんでした。

戦場ヶ原の入り口・山の鼻に着いた頃には雨も止んでくれました。
でも、厚い雲に覆われて周りの山を見ることは出来ませんでした。
照っていて、暑いよりは良かったかもしれない?と都合のいい思い、
そして、雨に濡れた草花がまた色美しく感じました。

木道の両脇にはコオニユリやコバギボウシが咲き乱れていました。


大小たくさんの池塘(ちとう)
1時間ほど歩いた中田代辺りの池塘には白くて可愛いヒツジグサや

 睡蓮に似ていますが、3~5cmほどの小さな花です

食虫植物で知られているナガバノモウセンゴケが赤く色づいていました。


時折、黒い雲が進んできて、強い雨にも会いましたが、
木道から下りる事は出来ないし、三脚を立てると行きかう人の邪魔にもなり、
監視員から注意を受けるので、写真は急いで撮らないといけないので困りました。
混雑時は木道の途中で止まることさえも注意を受けるとこがあって、
尾瀬の管理は何処よりも厳しいもので、初めての人は驚いたり不平をこぼします。

  今にも降りだしそうな雲の中・・若い人の歩く姿が多かったです

山の鼻から牛首分岐点まで平らな木道を約1時間歩きました。
天気が良ければ正面に美しい燧ヶ岳の姿を眺めながら、
先の山小屋に泊まって翌日に戻るのなら歩き続ければいいのですが、
麓の温泉宿を予約したことがちょっと悔やまれました。
こんな素敵な木道が さらに10km以上も続きます・・。


まだ、午後の1時を過ぎた頃なのですが、戻るのも同じ時間かかるわけで、
そこから今度は3kmあまりの上り坂を1時間半ほど歩かないと
鳩待峠のバス乗り場に着けないので、進むことを諦めて戻ることにしました。
皮肉にも、戻り始めると日が差してきました。
途端に、先ほどまでは涼しくて、汗をかくこともなかったのですが、
登り坂にもなったので汗が噴出してきました。

15時30分鳩待峠から戸倉駐車場に戻るバスに乗れました。
17時、宿に着くと直ぐに、露天風呂に飛び込んで、汗を流しました。
頭の上で、ヒグラシが鳴くのを今年初めて聞きました。
涼しい風が頬を吹き抜けていきました。

by hirospace | 2005-08-15 18:13 | 旅行  

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