大乗寺で参禅
加賀藩・富樫家によって建立された
永平寺と総持寺を総本山とする歴史のある曹洞宗の名刹です。
敷地はそう大きくはありませんが、山門、仏殿、法堂(はとう)などの
主要建築が旧状を保ち、禅宗の典型的な伽藍配置を今も伝えています。
総門
山門
また、この寺は厳しい曹洞宗の修行とは対照的に
市民からも親しみのあるお寺で、一般にも開放されています。
また、県外からも観光に訪れる人も多いお寺です。
禅堂の外をそっと写しました。堂内は撮影不可
このお寺の特色の一つに座禅があります。
毎朝4時から行われていて、日曜日の午後からは
約40分で2度の座禅に誰でも参加することができます。
禅堂には30名ほどしか入れませんが、
堂の外にも20人ほど座れるようになっています。
およそ一畳の広さに座布が置かれて、壁に向かって座禅を組みます。
僕はたいてい、庭に萩が咲くこの頃に行くことが多いです。
装身具や時計、携帯電話など音の出るようなものを置いて禅堂に入ります。
初めての人には、座禅中の動作作法なども教えていただけますが、
呼吸が乱れたり、体が動いていると直堂から警策(けいさく)を受けることになります。
なかなか無の境地になることは凡人には出来ませんが、
わずかな時間(1時間半)ですが、すっと気持ちが落ち着きます。
静寂を打ち消すように、蝉の声が染み込んできます。
暑さもいつしか忘れ、風の音も聞くことが出来ました。
座禅が終わって、老師から法話を聞いて、お茶とお菓子が出て終わります。
たまにはこういうお休みの過ごし方もいいものです。
by hirospace | 2005-09-05 15:42 | 風景