風に舞う波の花
4~5日前から、奥能登の「波の花」の発生予想を見ていました。
昨日から、天気予報の気温と風速、波高を確認していました。
明日は可能性が極めて高いなあ~という判断をしていました。
朝、9時に現地に観光協会に電話を入れました。
「どうですか?」「あ~、飛んでますよ!」・・で、決行を決めました・・。
これだけ、確認するのは仕事以上の念の入れようかもしれません。(笑)
というのも、この波の花が見られる時と場所が限定されているからです。
以前にもあったのですが、飛んでいると聞いて、直ぐに向かったのですが着いた時には収まって、跡形しか見られなかったこともありました。
途中に見られる千枚田
家から、輪島のはずれ、曽々木海岸までは160kmあります。
金沢から能登海浜道を通っても片道3時間かかるところなのです。
地図でも見ていただくと、分かりますが、日本海に突き出た能登半島のほぼ先端に位置しています。
近くには、能登の塩で知られる揚げ浜式の塩田もあるところです。
出かけるときは、雨も止んでいましたが、途中からは雨も降り、風が強くなって、
速度制限60kmの所を100km以上で走っていたら、強い横風を受けて
車が片側に傾いて走っていました。
でも、輪島に着いた頃には晴れて、風も少し収まっていました。
雨が止むのは助かるけれど、この風では飛ぶのかな?という心配がありました。
荒波に岩がもまれて出来た天然記念物「窓岩」
案の定、窓岩ポケットパークに着くと、朝方の飛んでいた波の花が地面を白く残っていましたが、
わずかしか舞い上がってはいませんでした。(やっぱり、ガク・・です)
何箇所か見るポイントがあるので、もう少し先の「垂水の滝」まで行きました。
この滝が有名なのは、この時期は北風を強く受けて、滝が落下しないで吹き上がるのが冬の風物詩になっています。
こちらの海岸も朝方の波の花が一面に広がっていました。
時折、強く吹く風に舞い上がっていましたが、風がもっと強くならないかと待機していましたが、強い風は吹いてくれませんでした。
「波の花」は海中に浮遊する植物性プランクトンの粘液が石鹸状の白い泡を作って生成すると言われています。
発生する条件は気温が5度以下、波高が4m以上、風速が10m以上がベストの条件とされています。
今日は風速が6mだったので、少し弱かったです。
この写真堤防にしゃがんで撮りました。立っていると吹き飛ばされそうで・・・。
でも、帰り頃になると、少し風が強くなってきたようで、途中の道路に舞い上がっているところや、
漁港の防波堤に打ち上げて、かなり舞い上がっている場所もありました。
初めて見られた方はすごい!と思われるかも知れませんが、前が見えないほどに舞い上がって、道路も泡で埋め尽くされる程になるのですよ。
今回で3回目の挑戦でしたが、また、消化不良の気分で戻りました。
自然の現象を写真に撮るのは、なか~難しいものです・・。
(往復320km、所要時間6時間)
by hirospace | 2005-12-10 22:35 | 風景