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カタクリの花の後には・・・


これ何の実?だと思われます。
あの美しいカタクリの花が落ちて、花の芯にあった雌しべの子房(果実?)だけが残っています。
花を知っている方は多いですが、その後こんな形になっているところを見られた人は少ないと思います。

この果実が熟すと裂けて中の種子が地面に落ちて、表面に着いている蜜が好物のアリに依って巣に運ばれて、ari8826.jpg
種だけがアリの巣に残されるて、6~7年後に発芽してくるのです。
その為に、いろんなところからカタクリの芽が出てくるわけです。(アリ散布植物)


カタクリの咲くところにはイカリソウ(碇草とも)も咲いている場合があります。
時期的にはカタクリと同じか、より少し遅いようです。
こちらでは白い花が多いですが、所によっては赤紫の花が咲きます。

日本各地の山野に野生種として自生している山野草で、丈夫な植物で、冬には地上部分が枯れてしまいますが、暖かくなると再び新芽を吹いて花を咲かせる多年草です。

綺麗な花の形がお洒落ですね。
船のイカリ(錨)のような形をしているから、この名前がついたのでしょうね。
それにしても花の名前をつける人はすごく情感が豊かだと思います。

by hirospace | 2006-04-20 19:38 | 草花  

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