人気ブログランキング | 話題のタグを見る

合歓の木


合歓の木の花が道路脇や里山に、先日から咲き出しています。(今と8月の終わりから9月と2度咲きます)
雨の日は花が延びきっていなかったのですが、今日はお天気も良くて、すっきりと開いていました。
合歓の木は背が高くて、花は意外と上の方にあって、木全体がピンク色にそまった写真が撮れませんでした。(他で見つけてみよう)

ピンクの扇を広げたような形が綺麗ですね。

でも落下すると、しばらくで箒のように花も閉じてしまいます。


合歓の木が「眠りの木」や「ねむの木」とも言われるのは、
夕刻になり暗くなると葉はたたまれ垂れ下がって来るのを、眠ると表現したのでしょうね。
マメ科の植物には、このような葉が開閉や上下して就眠運動をするものが多いようですが、ハギやフジもその一つです。


「昼は咲き 夜は恋ひぬ(寝)る ねむの木の花
   君のみ見めや わけ(戯奴)さへに見よ」  
万葉集・紀郎女・・という素敵な歌が大友家持に宛てて詠まれています。

ところで、「合歓」とは男女が一緒に寝ることを意味するのですが、どうしてその名がついたのかは分かりませんが、花の色・形からして、何となく艶っぽく感じるのは僕だけでしょうか?
また、地方によっては七夕の日に「ねむ流し」と言って、合歓の木と大豆の葉を川に流して邪気を払う習慣があるようです。

by hirospace | 2006-07-06 14:29 | 草花  

<< ネジバナ(モジズリ) 夾竹桃 >>