人気ブログランキング | 話題のタグを見る

い草の刈り取り

水田の一角に濃い青色の延びきった「い草」が見られます。
イグサは畳表の材用になります。
九州が主生産地で中国地方でも栽培されていますが、こちらでも古くからイグサの栽培が行われており、国内最北の産地でもあります。
しかし、後継者不足と中国産の安価な輸入品に押されて、最近は作付面積も激減しました。


梅雨明けの早朝か夕方に刈り取りされるのですが、先日一部の田んぼで行われていました。
刈り取り後、直ぐに艶出しと色落ちを防ぐために「染土液」に付けられます。

その後、乾燥されて、根と先を切り取って真ん中の部分を使って畳表に加工されます。
「小松畳表」は耐久性に優れ、表面が変色しても、磨り減っても裏返しして再生出来るということで、高級品とされています。

一昨年には近くの知人から地元の畳表を分けてもらって、古い畳を表替えをしましたが、何とも言えないいい香りが部屋中に漂ってました。
畳表には部屋の二酸化炭素を吸収してくれたり、湿度を調整してくれたり、い草の香りに癒し効果があるとも言われています。
でも、性格様式が変わって、最近の住宅は和室や畳敷きの部屋が少なくなりましたね。

余談になりますが、い草のことを「ゆ」とも言います。
それで、こちらの慣用語?で「白江(い草の産地の地名)の田んぼ」という表現の仕方があります(若い人は知らない?)。
関西で言われている(死語かも)「風呂屋の釜」と同じ意味で・・「言(湯・ゆ)うばかりで、何もしない(出来ない)」と言う意味になります。

by hirospace | 2006-07-24 20:19 | 登山  

<< ハスの花が開花 土用干し >>