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能登風情

能登に出向くと、時間の流れ方が変わります。
能登空港が出来て、かなり奥まで立派な道路が通じて、風景も変わり便利になりましたが、
ちょっと裏道に入ると、昔ながらの生活が残されているのを見かけます。


   (箱めがねを口にくわえて、アワビ漁をしているところ)
機械に頼らないで、自分の目と勘で漁をする姿があります。

   (暖冬と海が荒れる日が少なくて、岩ノリが不漁で、この時期に岩が白くなるのも異常です)
風の吹き方、雲の流れてお天気を予想して、仕事についています。

  (イサザ漁は魚が網の上を通過するのを待って網を上げます)

「能登は優しや 土までも」と言うことを聞かされて、もう何十年も経つのですが、漁の具合を尋ねても、手を止めて親切に教えてくれました。
過疎の地域で生きていくためには、お互いが助け合うことを身をもって学んで来たからでしょうか?

(ボラ待ちやぐら・・今では、なくなっていますが昔の漁の方法でした)

学生時代の友人と何年か前に、一緒に旅をしたとき「コンビニが無いから、不便やなぁ~」と叫びました。
僕はそれで当たり前だと思っていたのですが、都会で生活しているものには異変に感じたのでしょう。

(能登鹿島駅・・さくらの駅として知られていますが、1時間に1本七尾~穴水まで)

便利過ぎる世の中になって、多くの人は大切なものを置き忘れて来たようにも思うときがあります。


七尾湾に浮かぶ能登島へは、昔は有料の能登島大橋を渡って、民宿では安い料金で松茸料理を出されて、口コミで人気が広がって行きました。


今では立派な橋がもう1本架けられて、現代的なガラス美術館が出来て、

(能登島ガラス美術館)

温泉が掘られて、民宿やぺンションが建てられて、新鮮な魚介類料理を楽しみに観光客が増えました。


久しぶりに訪ねたら、何箇所か信号が出来ていて驚き、のどかな風景が少しずつ変わっていくように感じました。

by hirospace | 2007-03-05 21:43 | 風景  

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