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信楽の狸

先日の月ヶ瀬の観梅の帰りに、いちご農園によって、イチゴ狩りを楽しみました。

大きなフレームに白い花が咲いて、いっぱいイチゴがなっていました。
少し小さめの方が味が濃くて美味しかったですが、欲張って20個以上も食べました。
早春のイチゴが一番元気なので、美味しいです・・と農園の人が話していました。

その後、信楽に寄る予定になっていたので、楽しみにしていたのですが、
自由に散策できるのか?と思っていたら、製造販売のお店に入っただけでした。


店主から登り窯の説明や信楽のタヌキ謂れなどを説明がありましたが、信楽に来た時には決った店に寄っているので、縁起物と言われているタヌキを見ていました。

日本では昔から、タヌキが童話に登場したり、「タヌキ親父」「タヌキ寝入り」「捕らぬ狸の皮算用」とか人を化かすと言われたりされてもいますが、親しみを感じてもいたように思います。
手まり歌に「雨のしょぼしょぼ降る晩に、まめだ(豆狸)が徳利もって酒買いに」という節がありますが、置物のタヌキはこの「酒買い小僧」のスタイルです。
清酒が庶民に飲まれるようになったのは江戸初期で、酒屋に徳利をもって行き、子供に使い走りをさせていたようです。

また、タヌキの徳利に「まる八」(丸の中に八)の字が書かれているのをご存知だと思いますが、これは尾張徳川家の裏紋で、尾張八郡を支配するという意味があります。
また、家康はあだ名がタヌキであったことから、常滑焼で「まる八」の紋を入れて作ったものが人気を博して広がっていったという説もあります。

縁起物として、店の前に置かれるようになったのは「他を抜く」という意味合いがあるようですが、八相縁起(笠は災難除け、腹は太っ腹、顔は愛想がよく、大きな目は見通しが効く・・・)が「まる八」のことに結び付けて言われるのは間違っているようです。
(当日も店主が間違って説明していたようですが・・?)


せっかく信楽に来ても陶芸の森などに行けないのは残念でしたが、ツアーの付録のようなもので仕方がないかな?と諦めました。
もう一つ、信楽高原鉄道に乗るという予定も入っていました。

もう何年前になるのでしょうか?あの大きな事故があった鉄道ですが、
まあ、このツアーに参加しなければ乗る機会などないローカルな鉄道です。
信楽の駅前には6mもの大きなタヌキの建てられてありました。

ホームにもたくさんのタヌキが並んで、日の丸の旗を掲げていました。
これは昔、昭和天皇が信楽を訪れたときに沿道のタヌキに日の丸の旗を立てたことから来ているようです。

信楽から貴生川まで約15kmを20分かけて、ディーゼルの音を高原に響かせて走りました。

by hirospace | 2007-03-22 17:40 | 旅行  

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