薪(たきぎ)の温もり
寒の時期に寄ったことは、これまでありませんでした。
雪が積もっていたら、冬鳥以外誰もいないのですが、今日は散歩をしている人も少しいて、古民家から薄煙が出ていてたので、中をのぞくと、草木の世話をしているおじさんが居られました。
雪もないし暇だから、たまに風通しもして・・と、雨戸を開けに来られたようです。
この方の世話で、この森にはカタクリや水芭蕉、雪割草、九輪草、ササユリが見られます。
年に何度か寄っては山野草の話をして顔見知りになっているので、顔を合わすと「お~、茶でも飲んで一服していかれ」と言われて、囲炉裏端に座っての世間話になりました。
火を大きくしてくれると、部屋の中が明るくなって、赤い火が優しい温もりとなって伝わってきます。
よく乾燥された薪の燃える匂いも、懐かしい感じがしました。
この古民家は江戸時代末期に立てられたもので、白山麓の村から移築されて復元されたものです。
寄棟の茅葺屋根の傾斜も急で、妻側の明り窓は積雪の多いときには出入り口に使われていました。
内部の写真は撮り忘れましたが、馬屋を一部に囲った味噌倉などもあって、当時の生活が偲ばれます。
by hirospace | 2008-01-09 20:53 | 風景