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半夏生

夏至から数えて11日目の昨日7月2日から七夕までがの5日間が半夏生です。

半夏生という由来や起源は分からないのですが、
田植えの目安や畑の神など農耕文化に由縁があるようです。
また、カラスビシャク(烏柄杓)という花が咲く頃という説もあります。
カラスビシャク
カラスビシャク・・この球茎から漢方薬の半夏が採れます
半夏生
これは半夏生

関西の田舎(農家)では半夏生までに田植えを終わらせて、
この日には農作業を休んで神様を祭って、そのときに「蛸」を食べるところ
があるようです。(福知山地方)
讃岐では「うどん」を振舞う慣わしがあるところもありますが、
福井では「焼さば」を食べる習慣が若狭に残っています。

若狭・小浜市では「さば街道」の基点になっています。
若狭湾で獲れた鯖に塩をして、京都まで運ぶと丁度いい味になったとか。
その起源も古くて、奈良県平城京跡から若狭の「木簡」(荷札)が出土しています。

僕が今日紹介するのは若狭ではなくて、
白山の麓を山越えをして福井県に入ると大野市(越前大野)なんですが、
奥越の小京都とも言われ、名水と朝市、それに蕎麦、里芋で有名な所で
何度か日記にも登場しています。

この山奥の里にも、特有の食文化があって、昔から鯖の棒寿しが保存食として食べられたり、
秋には、若狭湾で獲れた鯖を大量に買い入れて、粕や麹漬けにしていました。
そして、いつからか全国的に「土用の丑の日に鰻」を食べるように、
大野では「半夏生の鯖の日」と言ったところで、
丸々一本を食べる習慣があります。
焼さば

魚屋の店頭やスーパーの駐車場では特設売り場ができて、
鯖が焼かれる臭いと煙が商店街に漂っています。
「焼鯖寿し」も福井特産品から全国的に広がっているようです。

by hirospace | 2005-07-03 20:53 | 祭事  

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