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東大寺・二月堂のお水取り

二月堂の「お水取り」の法会は天平の時代から1260年以上一度も休むことなく続く伝統行事で、 寒い真冬の夜に、大松明を持った童子が観客の頭上に火の粉を散らしながら舞台を回ります。
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現在では3月1日より2週間にわたって行われていますが、もとは旧暦の2月1日から行われていましたので、二月に修する法会という意味をこめて「修二会」と呼ばれるようになりましたが、二月堂という名もこのことに由来しています。
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お松明は、二月堂に上堂する練行衆の道明かりとして灯されるのですが、12日の籠松明ともなると、長さ6mほどの根付きの竹の先端に、杉の葉やヘギ・杉の薄板で籠目状に仕上げ、直径1mほどの大きさの松明に仕上げられて12本続けて灯されるので、特に見応えがあります。
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そして、お松明の行事が終わった深夜には、3月2日に若狭の井戸から観音さまにお供えする「お香水(おこうずい)」を汲み上げる儀式が行われます。
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(若狭・神宮寺から遠敷川に沿って2km先の「鵜の瀬」まで練り歩き、到着後は住職が祝詞を読み上げて、竹筒から「お香水」を川に注がれる・・お水送り)
このお水取りが終わると、温かくなっているのが、関西では「お水取りが終わらないと暖かくならない」という言い伝えもあります。
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by hirospace | 2016-03-13 19:04 | 祭事  

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