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浅の川園遊会

金沢には二つの川が流れています。
一つは犀川で男川と言われています。



そして、もう一つは卯辰山の麓を流れる浅の川・・
この川を女川と言われるのは普段は静かに流れていても
東の茶屋街に繰り広げられた女の情念が流れているからかも知れません。



この川をテーマにした歌や小説を学生時代を金沢で過ごした五木寛之が書いています。
茶屋のある主計町には名の知れた茶屋「太郎」があり、もう30年も前になりますが、
僕が金沢の就職した会社の歓迎会をしてくれたところで、懐かしい思いで前を通りました。


その浅の川の河川敷と浮き舞台では昨日から「園遊会」が催されています。
金沢の伝統芸能、老舗の味、文学を市民が楽しむイベントでもあって、二十回を重ねます。

昨日は雨と強い風が吹いていましたが、今日は晴れて川岸に桜も五分咲きになり
春の宴に彩を添えてくれています。
川面にはツバメが飛び交う姿も見られ、加賀友禅が流されていました。

浮き舞台では加賀鳶はしご登りや素囃子、箏曲の演奏や東、主計町の芸妓による「浅の川おどり」が演じられました。



そして、一番人気の呼び物は泉鏡花の由縁の場所から「水芸・瀧の白糸」が披露されると会も最高潮に盛り上がりました。

by hirospace | 2006-04-09 20:47 | 祭事  

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