人気ブログランキング | 話題のタグを見る

お旅祭りと子供歌舞伎

今日から15日まで、市内は菟橋神社・日吉神社の春季例大祭「お旅祭り」に入りました。

八日市・前夜祭 12日
初夏の風物詩として、徐々に全国に知られるようになって来た「曳山子供歌舞伎」が演じられます。

小松市は1640年三代目加賀藩主・前田利常が隠居して小松城に入ってからです。
利常は美術工芸や茶道などに造詣が深く、主な産業の絹織物も保護奨励をしたので発展していきました。
加賀絹の生産がもたらした豊かな経済力が、江戸中期以降の「曳山子供歌舞伎」に代表される「町人文化」を大きく開花させました。
以来「お旅祭り」は350年の伝統をを受け継いでいます。

「お旅祭り」は両社の神輿が多彩な神具に飾られて、小松城に赴いて前田家の武運長久を祈願するのが恒例で、大獅子や多数の子供獅子を従えて町内を巡業するところから由来しています。

去年の八基揃え 市役所前広場
一番のイベントである「曳山八基揃え」は雨のため、残念ながら中止になりましたが、
見所の子供歌舞伎は絢爛豪華な曳山の上で、当番町(2町)が前夜祭をあわせて十数回演じます。

当番の町で、この出し物を演じる役をもらうことは嬉しいことなんですが、その為に子供たちは約2ヶ月間猛練習をします。
残りの6町の曳山はそれぞれの町で展示されています。


また、小松芸術劇場「うらら」では、全国子供歌舞伎フェティバルに函館市と福井県丸岡町からも子供歌舞伎に参加してくれています。

この祭りにあわせて、市内の中心の町の子供会は各町内と周辺に子供獅子を舞います。
少子化の時代になって、笛だけでなくて、獅子の中にも中学生女の子が入る町もあるとか・・。


お祭りの期間・着物を着ていると人力車と美術館が無料になります
観光として特別な売り(代名詞)がない市は最近「歌舞伎の町・小松」なんて広報しています。
観光物産課も商店街の振興会も一緒になって「匠の市」という謳い文句で旧商店街の活性化に躍起になっています。

普段でもこれだけの人出があるといいのですが・・。

by hirospace | 2006-05-13 19:48 | 祭事  

<< 医王山の山野草 勿忘草 >>