人気ブログランキング | 話題のタグを見る

麦秋

5月初めの頃の麦畑は青々としていたのですが、

今日は麦の穂が黄金色に輝いて、風に揺れていました。
近々、収穫が始まるようで刈り取りの準備がされていました。

僕は「麦秋」という言葉が風景同様に好きなんです。
この場合の「秋」は「刈り取り」を意味します。
この言葉を知ったのは、少し前になりますが、当時は??と耳慣れない言葉でしたが、
最近は結構耳にするようになりました。

「麦秋」という言葉に引かれて、小津安二郎監督の映画もDVDで見ました。
戦後間もない頃なのに、のんびりとした家庭の様子が描かれていました。
というより「原節子」という女優の魅力に感動していました。

麦の穂を見ると、ビールを想像される方も多いでしょうね。
5月に入っても肌寒い日が続いていましたが、
どうにか初夏が本格的になってきたようです。
子供の頃、夏になるとは「麦茶~はったい粉」と街中を行商する声を聞きました。

この辺りの大麦は大半が六条大麦で食用や麦茶の材料になりますが、
ビールや焼酎には二条大麦(別名・ビール麦)が使われます。
よく、その違いを聞かれますが・・
本来、大麦はすべて六条に粒がなるようですが、そのうち
穂を上から見たときに対角線上にある二つの列だけが成長して
穂の列が2つしかないように見えるものが、二条大麦と呼ばれています。
mugi
減反の影響からか、最近麦畑の作付けが徐々に増えていく傾向があるようです。
ちなみに六畳大麦の生産量は福井県が1位で、栃木県が2位、富山/石川が5/6位です。
裸麦は九州・四国がおおいようですが、二条大麦も北海道と同地域のようです。
それでも、日本の大麦消費量の10%以下で、後は豪州・カナダ・米国などの輸入に頼っています。

by hirospace | 2006-06-02 13:59 | 風景  

<< 夕日 ハマヒルガオ >>