人気ブログランキング | 話題のタグを見る

冬の上高地・・2

この大正池のほとりで1時間近く、写真を撮って休憩していました。
気温も暖か目で-5℃から-2℃で、厚着をし過ぎると、歩いて汗をかきますが、休憩していると、冷え込んできます。
携帯電話は大正池ホテルの付近で一部通じるところがありますが、これから奥は圏外になります。
トイレも此処と田代橋の袂に冬季専用の小さなものがあるだけです。
どのホテルもお店も閉鎖されています。(水ももちろん出ませんから、飲み物も携行です)


進路は踏み固められているので分かりやすく、スノーシューやかんじきがなくても歩けますが、脇にずれるとゴボルので、僕はここでシューを付けました。


ここから自然研究路を歩いて田代池の方に向かいました。

シーズン中ならいろんな草木も見られたり、鳥のさえずりも聞こえて楽しいところですが、
人も少なくて、静寂そのものです。

今年は積雪が少なくて、この辺りで50cmほどしかありませんでしたが、汚れていないので、綺麗な雪がキラ~と輝いていました。
しかも暖かくて、草木も芽吹いて早春の感じがしました。
30分ほどで田代池に着きます。

積雪があって、シューを付けていると、夏場には湿地帯で入れないところまで入れたり、近道も出来ますが、道に迷っても困るので、表示板を確かめながら、足跡の多い方を進みます。

さらに、30分ほど歩くと梓川の袂に出て、田代橋に着きました。

北側の正面に六百山と霞沢岳が綺麗に見えました。


12時近くになったのですが、ここで昼食にしました。
コンロでお湯を沸かして、いつものパターンでおにぎりとカップラーメン。

4人分の温かいコーヒーを飲むための水が不足したので、梓川の水に雪を放り込んで足しました。


珍しく鳥の鳴き声がしたので、見上げるとコガラでしょうか?2羽が近づいて来て枝に止まっていました。
食べるものが無いから、カモもいないと聞いていましたが、途中では5羽ほどの群れが1度見られました。


シュートレッキングのツアーで来ている人もここで戻る人が多いようで、この先の河童橋まですれ違う人も疎らでした。

川原のケショウヤナギが紅く色づいて、白一色の世界に異色を放っていました。
この木は上高地と北海道でしか見られないようです。


河童橋もシーズンなら大勢の人で賑わうところですが、2~3人の人を見かけただけで、静まり返り、梓川のせせらぎだけが耳に入ってきました。

これが上高地の自然本来の姿かも知れないなぁ~とも思いました。

普通3時間もあれば釜トンネルから河童橋まで来られるのですが、連れの仲間は写真の個展を開いたりコンクールに応募している人たちで、カメラ・装備も技術も僕とは格段に違って一旦カメラを構えると、どれだけでも撮っているので4時間もかかっていました。

3時ごろには戻れるだろうと思っていたのですが、4時近くなると、途中からトクシー会社に連絡を付けて、迎えに来てもらいました。
いつもリュックの荷物は飲食物が大半で、お昼が済むと軽くなるのですが、今回はカメラ用具や特に防寒具が沢山詰め込んでいてので荷物がとにかく重くて、7時間歩いた所為で肩と腰の負担が大きかったです。
スノーシューも足に少し負担を感じただけで済みましたが、登山から見れば平地が多くて楽だと思いました。
山を歩いていた間、お天気は良かったのですが、帰り道に平湯温泉の「ひらゆの森」に寄って、露天風呂で足を延ばして空を見上げたときには、春のようなボタン雪が強く舞って来ました・・。
すごく満足な一日だった!という思いにも浸っていました。

by hirospace | 2007-01-30 08:19 | 旅行  

<< 夕日 冬の上高地・・1 >>