医王山の草木と花
医王山県立自然公園は金沢の東、富山県の県境に位置し、939mの奥医王山を最高峰としる南北9km東西5kmの山岳公園になっています。
変化にとんだ景観やブナ林とたくさんの植物も見られて、ハイキング気分でも登れる山なので、時々訪ねています。
去年も同じような頃に自然観察会があって、今年も参加してきましたが、
お天気が朝方は悪くて雨が降りそうな感じもして、参加者も少なくて、合羽を着て登りました。
新緑の頃ですが、曇っていた所為か、山の木々が青く見えました。
参加者の一人が、緑という言い方は昔は青だった!と言い出して、
そう言えば、「青によし 奈良の都・・」「目に青葉 山ホトトギス・・」とも歌われているし、青信号とも言われていますから、なるほどと頷いていました。
一方、緑色という言い方も翠色/浅緑/深緑/若緑//青竹色/若竹色/草色/若草色/若葉色/萌葱色・萌黄色/苗色/抹茶色/苔色/松葉色/青緑・・など数多くありますが、微妙な違いが表現されています。
風も強くて寒く感じていましたが、日がさすと新緑の青さが目にしみてきました。
高山名物の朴葉味噌に使われている朴(ほう)の木に大きな白い花が残っていました。
この時期になると、山肌をピンク色に染めるタニウツギ(空木)が綺麗な花が咲き出します。
ミズキの木にも白い花がステージのようになって咲くのですが、まだ白くなっていませんでした。
可愛い花に混じって、登山道の脇にはこんな不気味な?マムシ草も所々に生えています。
でも、白さに思わず目を見張るのウワズミザクラ(上溝桜)の、白い小さな花が集まって綺麗な総状花序になっています。
これとちょっと見間違えるのがアオダモで、近くからよく見れば花が違いますが、似た花の色・形をしています。
この木は昔は名選手がバットの材料として人気がありましたが、粘りがあるところからスキー板やラケット、天秤棒にも使われていました。
ヤマボウシも町では白い花が咲いていますが、この山では白くなる前の花が見られました。
今年登って、いちばん嬉しかったのは姫シャガがたくさん見られて事でした。
白いシャガは麓でもたくさん咲いていましたが、姫シャガは絶滅種に指定されていて、平地で見られることが少なくなりましたが、花は小さめで紫色が濃くて綺麗な花です。
この山で見られるコイワカガミも小さな花ですが、岩肌に健気に咲いている美しい姿が見られて楽しみにしています。
この花の近くの湿った岩場にはいつもモウセンゴケが花を開いて虫が来るのを待ち構えています。
中腹の大池平には大池が美しい姿を見せてくれます。
見上げるとトンビ岩が覗くように顔を出しています。
ここでお昼休みにして、町内の獅子舞が午後から来るので、皆と別れて先に山を下りました。
その他の山野草・・たくさんあるので関心のある方は<スライド>を見てください!
by hirospace | 2007-05-14 17:16 | 草花