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おわら「風の盆」

毎年、もう来年は行かないぞ!と思いながら、時が巡って来ると、何のためらいも無く足が向いてしましまうのも、魂を揺さぶる「風の盆」の音色と踊りの魅力だと思います。
昨日も夕方になると、落ち着かなくて仕事を早めに終えると、八尾に向かっていました。

普段は静かな坂の町・越中八尾に二百十日の風が吹くと、町は「おわら」一色に染まります。
格子戸の旅籠、土蔵、造り酒屋が軒を並べる静かな坂の街に雪洞があがり、明かりが灯る頃になると、どこからともなく聞こえてくる三味線、胡弓、太鼓の音、それに合わせて哀調を帯びた「おわら節の音色」が流れてきます・・というのは、過去のことで、現在は大混雑の中で、人の肩越しに見るのが当たり前で、音も歌声も目の前に来ないと聞こえません。
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   上新町の町流し
9月1日からの三日間の本番前に先駆けて、8月20日から30日まで各町内が練習を兼ねて、自分たちの気持ちを盛り上げるために前夜祭が催されていますが、それにもバスツアーが組まれて本番並の混雑になっています。
最近は前夜祭に来ることが多くなっていたのですが、今年はお天気も悪かったりして行けませんでした。

そんな胡弓の音色の魅力に惹きつけられて、(本当は女性の姿かな?)もう何年も続けて、この祭りだけは欠かしたことがないのです。 

全国的に知られるようになった本来の理由の他に高橋治の小説や石川さゆりの「風の盆恋歌」があります。

聞名寺の舞台踊り
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女性の編み笠に浴衣姿の優雅な踊りもいいですが、黒い法被をまとった男若修の粋な踊りは最高です。
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母親に付き添われて可愛い幼児たちの踊りも観衆の目を和ませてくれます。

その他の写真は「こちらから」

by hirospace | 2008-09-02 15:23 | 祭事  

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